知識の積み上げ
チェスのプロは、ゲームにあり得る盤面を見ればすぐに記憶できるらしい。
しかし、あり得ないランダムな駒配置は記憶できないようだ。
これは、知識のチャンクで記憶を形成しているためだと考えられる。
数学やプログラミングについても、パターンのチャンクを積み上げれば、理解力が増すに違いない。
直感力が機能する分野というものは、ルールが明確で、繰り返しの訓練ができて、正誤のフィードバックが正確であるものであり、それ以外の分野というのは、おそらく何が正しいのかさえよくわからないといったものだろう。
しかしそれを一歩踏み越えると、倫理には絶対性が存在するか、といった歴史的議論が存在することに気がつく。倫理の黄金率によれば、「自分がされて嫌なことは、人にするな」というものがあるが、これは複数の宗教に共通する考え方であるらしい。
つまり自分が一から積み上げることの難しいものは、他人の定石を頼りにすればよいわけである。愚者が愚者たる所以は、自分の考えにのみ頼るからだ。