私が読書家になったのは、Andy Huntのリファクタリングウェットウェアを高校生の時に読んでからだ。

正しいかどうかは別として、書かれていることに斬新さがあった。高校生はまだ無知だから、学校の勉強とは全く異なる知識に出会ったとき、そこに驚愕するわけだ。

そして「達人プログラマー」という本は、初心者にとって役立つ幅広い内容が書かれていた。私がEmacsを選んだのも、エディタ選びに関する記述を参考にしたためである。

だがふとこういうことを思った。もし自分の経験が増したとき、Andy Huntの言っていることが間違っていることに気がつくのだろうか?と。

その時、彼を尊敬し続けているのだろうか?それとも間違ったことを言ったことを理由に失望するのか。

思うに、尊敬というのは、その人の間違いを許容できる器の中に存在するものだ。

有名人とか肩書とかではなく「世の中のいろいろな人が、尊敬に値することをしている」という事実があり、その事実はその人の発言内容だけでは見定めることはできない。